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お産の豆知識

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おしるし(異常な出血との違い)

産まれていい時期(正期産、37週以降)になると、だんだん子宮収縮が始まります。始めは動いたら張る程度ですが、それから動かなくても夜になると張る、張るだけではなく痛みを伴うと変化していきます。その過程で「おしるし」も始まることが多いです。

原因:「おしるし」は医学的には「産徴」といいます。子宮口が開き始める時に起こります。子宮口が開き始めると卵膜という膜が少しずつ剝がれていき、その際に小さな血管が破れて出血します。ですから「おしるし」は子宮口が開き始めたサインであり、異常ではありません。

症状少量の出血です。一番多いのが帯下に混じる程度のピンク色~茶色の出血です。生理の多い時の(月経2日目)ような出血の時は異常な可能性があり、かかりつけ受診をお勧めします。出血が多い場合には

  • 前期破水・・豆知識「前期破水」項目にも書きましたが、陣痛の前に破水することです。これがあると入院して抗生剤の予防投与を行いながら慎重に赤ちゃんを診ていく必要があります。破水して子宮から出てくる羊水と「おしるし」が混じって、多い出血と見えることがあり、「おしるし」だと思って受診したら破水していたということも時々あります。
  • 常位胎盤早期剝離・・妊娠中の出血で産婦人科医が一番心配しているのがこれです。本来胎盤は赤ちゃんが産まれた後に剥離してお母さんの身体から離れるのですが、赤ちゃんが産まれる前にお腹の中で胎盤が剥離してしまう病気です。赤ちゃんは酸素も栄養も全て胎盤を通して得ているので、完全に胎盤が剥がれてしまうと全て突然ストップしてしまい、赤ちゃんが苦しくなってしまいます。症状は出血と腹痛(陣痛と違ってずっと痛いことが多い)です。出血はサラサラした出血が多く、経験してくると出血を診て常位胎盤早期剝離っぽいとか分かってきますが、とにかくサラサラした持続する出血です。もしこれなら緊急帝王切開もしくは直ちに分娩が必要です。
  • その他・・最近は経腟超音波で胎盤の位置や、子宮口近くの血管も診ていることが多いので突然診断されることはほとんど無いと思いますが、前置胎盤で子宮収縮があった場合や子宮頸部の開いていく場所に血管があって偶然切れた場合も出血することがあります。

「おしるし」はほとんどの場合は子宮が開いてくる過程のため、「もうすぐ赤ちゃんに会える」「もうすぐ陣痛がきそう」なサインだと思って、37週以降の経腟分娩の方は喜んでいいことだと思います。ただし、帝王切開予定の方であれば予定を早める必要があるサインにもなりますし、量が多いと異常なこともあります。

 

初めての分娩の方は「おしるし」が1週間くらい続いてから陣痛が始まることもあるし、逆に経産婦さんは「おしるし」もなく陣痛が始まり数時間で出産される方もいます。個人差が非常にありますが、

  • 「おしるし」は生理の多い時のような出血ではない。
  • サラサラした出血は要注意。

ということを覚えておいて、何かあれば出産する施設に時間を問わず朝でも夜でも連絡することをお勧めします。

副院長 橋本

副院長 橋本

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